きぃの思考回路〜不安.不眠と共に〜

ADHD.ASD.皮膚むしり症当事者による日常日記

*福祉の仕事の素晴らしさ*

 

私、介護職員初任者研修の講義を受けるようになってから、介護福祉への考え方が180°変わりました。

 

福祉は「その人がその人らしく生きていけるように、その人を知り、その人を尊敬し、その人の価値観わ尊重した上で、その人ができることを損なわないように維持するためにその人が必要とするサポートを行い、自立をはかる。

その人がありのままで、その人にとっての生活の質を維持したり、向上させて、その人がその人らしく最後まで幸せに暮らすお手伝いをする」

これが、福祉の本当の意味だということに、勉強してやっと分かりました。

 

人の価値観は一人一人違って当たり前。だから、その人がどんな人であっても、その人が暮らしやすい生活を送れるように、その人の価値観やその人の思いを受け入れ、共感し、その人がより幸せに暮らすために、その人の残存能力を失わないようにサポートするに、介護職員は何ができるのかを利用者さんと一緒になって考えたり、提案する。

 

そうです。人の価値観は、その人が育った環境や歩んできた人生によって、違う物だから、自分と違うのは当たり前なんです。

そこをどう相手の価値観を受け入れて、相手の価値観で相手の立場になって考えることが本当の''共感''につながるのではないかと気付きました。

 

私の価値観で私が相手の立場なら…と考えるのは共感じゃないんだそうです。

共感するには、その人のことをどれだけ知っているかで、その人と同じ目線で物事を考えることができるようになるので、相手に共感する時、自分の価値観は一旦横に置いておく。自分は傍観者になり、私の価値観ではない相手の価値観で「この方だったらこんな時はこう思うかもしれない、きっとこう考えられるかもしれない」と考えたら、相手の気持ちに寄り添うことに近づけるんだと学びました。

 

福祉の仕事は、困っている方がその人らしく生きるためのできる限りのサポートをして、その人がいつまでも幸せに暮らしていくためのお手伝いをする''対人援助職''です。

 

ご利用者様は一人一人違うのだから、その人がどんな人生を歩んできたのかを知り、受け入れて、その人にとってお節介にはならない援助をすることで、私達の「人を助けたい」という意欲を発揮させてもらえる素晴らしい仕事なんだと、心に深く響きました。

 

認知症で相手が誰かも分からなくなられていたとしても、その人が取っている行動は何を意味するのか、その人が生きている世界では何を行われているのかを、私達、介護職員もその方の生活という''物語''に入って、その人が納得のいく生活を続けさせていただくために私達は何を理解し、何をすべきなのかを職員同士で考える。

 

そうすることによって、他から見たら不思議な行動をしているように見えても、その人の物語に入り込むことで何を意味しているかが分かり、どう接したら納得されるかが見えてくるんだそうです。聞いているだけでも、すごく難しく経験が物をいう世界なんじゃないかと思いました。

 

助けを必要としている人が助けてもらった中でその人のありのままで生きていく、助けを必要としている人のできることできないことを把握し、その人の在り方を知った上で援助させていただくお仕事として働く。

 

福祉の仕事はなんて奥深くて素晴らしい仕事なんだろって、改めて福祉の仕事に魅力を感じました。

私、そんな素晴らしい職種でお仕事させてもらえてるって、本当にありがたいことなんだって、今更になって気付きました。

 

もっとご利用者さんに寄り添いたいから、ご利用者さんを知るために、自分から話しかけて行動することが、ご利用者さんとの信頼関係を築く上で大切なことなんですね。

 

こんな大事なこと、ご利用者さんの支援に入る前にもっと早く知って、気付けていたら、関わり方が違ったのかなって、最近ずっと思います。

 

でも、勉強していく中で気付けたから、これからはご利用者さんを尊重した上で支援していくようにしたいと、気持ち新たにやる気に満ちた今日この頃なのでした。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!