*ASD.ADHDの特性をどう捉えるか*
私は臨床心理士によるWAIS-Ⅱという知能検査の結果と精神科医による診断によりADHDの特性もあわせ持った''自閉症スペクトラム症''(ASD)と診断されている当事者です。
診断されてから3年、精神障害者福祉手帳を持って約1年になる精神科通院患者です。
始め、どうして自分が明らかに人とは違うのか、同じように動こうとしてもやろうとしている頭の中の指示と動きが一致しなくて、「どうしてこんなにも要領が悪いんだろ、当たり前のことができないんだろ」っと、22歳の夏に同じASDと診断されている友達に相談したのがきっかけで、自分は一体何者なのかがハッキリと分かりました。
「そうか。私にはできることとできないことがあることを理解したらいいんだ。人よりもできることは強みとして生かして、できないことは少しずつ、自分なりに工夫して皆と同じようにできるくらいに近づいていったらいいんだ」
っと、どうしたら生きやすくなるのか、自分の特性を知ることから始めたんです。
私の特性は…*何に対しても人一倍こだわりが強い
*興味や考え方が極端、偏る
*覚えてしまえば繰り返し同じことをすることができる
*段取りが組めない.優先順位が分からない(二つ以上のことを同時に行うことが困難)
*何を話していいか、どう反応したらいいか分からない時は、相手の言っていることをオウム返しで返事をしてしまう
*自分の頭の中のマニュアルにないことへの臨機応変が効かない(落ち着きがなくなる)
*音.光.匂い.味に敏感
*興味を持ったことがあるとそれしか見えていない
*些細なことでも人が覚えていないようなことでも覚えている
*相手の気持ちを汲み取れているようで、汲み取れていない
*相手が話し終える前に、自分から割って話し始めてしまい、一方的なことが多々ある
*後先考えずに衝動的に行動してしまう(言動してしまう)
*同じような物を買ったり、とっておいたりして収集癖がある(それにより安心する)
*部屋を片付けたり、家事をこなすことが苦手
*時間を意識することができない
これが、私のASDと診断されながらも、ADHDの特性もあわせ持った状態の自覚している特性の部分です。もしかしたら、まだまだあるかもしれまん。
うーん、自分がどうして人とは明らかに違うのか、それに名前があることが分かって、私自身を知るための道しるべになって良かったのですが、問題はここからなんですよね。
伸ばせば人よりいい部分として特性がプラスになるものはいいですが、自分で改善策を見つけないといつまで経っても人に迷惑をかけるだけの人間として生き続けることになる…っえ?じゃあ、私みたいな発達障害者、どこへ行っても迷惑しかかけれないじゃん。
マイナスな特性をプラスに近づけれない発達障害者が生きてる価値ってあるのかな?って、
自分がASDと分かってからも、自分はどうしたら生きやすくなるのかともがきながら考えました。
「そうか!私だから人よりもできること、気付けることもあるんだから、そのプラスな部分でマイナスに出てしまう特性をカバーしたらいいんじゃないか?!」
そりゃ、発達障害の特性によって、全てがマイナスに出て社会生活を営むのが困難な方は私を含め、たくさんおられると思います。
友達たち以外で、ハッキリと何かしらの''発達障害''を持った方と直で関わったことはないのですが、他のたくさんおられる発達障害と診断されていたり、診断はされないグレーゾーンな方々は、正直で真面目な人が多いのではないのでしょうか?周りの変化に敏感で、感受性豊かで他の人では感じ取れないことを感じ取ることができる素晴らしい個性を持っていらっしゃる方がほとんどなんじゃないか、と知りえたことにより予想しています。
不器用で、人の気持ちにずかずか入ってきてしまったりして相手を傷つけてしまうような方もおられるかもしれません。
相手のことを思いやれないのはいいことではないですが、それでも、彼ら彼女らは真っ直ぐで、嘘はつけなくて、一生懸命なんじゃないかなって…本当に真面目で純粋な発達障害当事者に対して、私はそう考えます。
特性だって、捉え方次第でプラスにもマイナスにも変えられるんだから、特性は自分の個性として、自分自身で受け入れて、自分を認めてあげてもいいんじゃないかなって思います。
って、私自身がまだまだ自分のマイナスに働いてしまう特性、つまりは個性を受け入れることができなくて、いつまで経っても自分を認めることができないでいるのに、エラそうにすみません…。
でも、裏を返して言えば、自分の性格、考え方がどういう傾向にあるのかを分かっている私達、発達障害の当事者の方が、自分がなぜ人に迷惑をかけているのか生きづらさを抱えているのかを気付けてない人よりかは、確実に自分で自分を把握できているので、自分をいい方向に伸ばして行くには有利なのではないでしょうか。
私は、発達障害があって生きていても、むしろ私は私で良かったと思っています。
私を一人の人間として優しく受け入れてくれる方々が私を支えてくださるおかげですね。
今は気持ちが落ち着いているので、そんなことが言えますw
よし、私、もっともっとASDとADHDのことについて勉強しよ。